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【テンとイタチの見分け方】似ている2種の決め手と、種類で変わる「捕まえていいか」の答え 

2026/10/1

  • イタチ駆除

  • 害獣駆除

【テンとイタチの見分け方】似ている2種の決め手と、種類で変わる「捕まえていいか」の答え 

テンとイタチを見分けるとき、最初に見るべきなのは耳です。

テンとイタチを見分ける3つの識別点、手がかりを切り口とした確かめ方、そして種類によって捕獲の可否が変わる理由を、一般社団法人全国鳥獣害・衛生防除協会が解説します。

テンとイタチの見分け方は、3つの決め手で絞り込めます

テンとイタチを見分ける決め手は、耳の形、体の大きさ、目のまわりの色の3つです。
見る順番としては、まず耳、次に体の大きさ、最後に目のまわりの色を確かめてください。

テンとイタチの見分け方

見分け方その1 耳が外に出ているかを見る

テンの耳は頭の輪郭からはっきり張り出しており、正面から撮った写真でも判別できます。

国立環境研究所は、「耳介がはっきりと外に出ること、前臼歯が4/4であることで他のイタチ類と区別できる」としています。※耳介とは、頭の外側に出ている耳のことです。
出典:国立環境研究所「侵入生物データベース ホンドテン」

耳が外に出ているかを見る

前臼歯の本数は、口の中を見なければ数えられないので遭遇した時に見分けるのには使えませんが、耳なら、写真1枚でも確認できます。

イタチの耳は頭の輪郭になじんで見えるのに対し、テンの耳は、正面から見ても輪郭の外にはっきり出ているのが分かるはずです。

見分け方その2 体の大きさで大まかに分ける

テンとイタチは体の大きさが違い、頭から尻までの長さには最大30cm近い開きがあります。
国立環境研究所によると、ホンドテンの頭胴長は45cm、体重は1.1〜1.5kgです。

一方、ニホンイタチは雄で頭胴長27〜37cm、体重290〜650gです。雌はさらに小さく、頭胴長16〜25cm、体重115〜175gにとどまります。
出典:国立環境研究所「侵入生物データベース ニホンイタチ」

このように、雌のイタチとテンでは、体重に6倍以上の開きがあります。姿を並べれば、別の動物に見えるほどです。

体の大きさで大まかに分ける

ただし、屋根裏の足音や夜の一瞬の目撃では、大きさの感覚で見極めるのは難しいかもしれませんが、フェレットサイズよりも大きければテンを疑ってください。アライグマなどの可能性も捨てきれません。

ここまで読んで、「まず正体をはっきりさせたい」と思った方は、一般社団法人全国鳥獣害・衛生防除協会にご相談ください。

当協会は、審査に通過した優良な駆除会社のみが加盟している団体です。お住まいの地域に適した業者をご案内します。まずはお気軽にご相談ください。

尾の長さや毛色でテンとイタチを見極めるのは難しい

体に対する尾の長さの比率が最も大きいのは、テンではなく、イタチの一種であるチョウセンイタチです。

尾率とは、尾の長さを頭胴長で割った値を指します。国立環境研究所は侵入生物データベース「チョウセンイタチ」で、「成体の尾率(尾長/頭胴長)は50%以上。外見の似るニホンイタチでは、尾率は40%程度」としています。
出典:国立環境研究所「侵入生物データベース チョウセンイタチ」

尾の長さの比率が大きいのはチョウセンイタチ

一方のホンドテンは、同研究所が示す頭胴長45cmに対して尾長19cmです。割ると約42%になります。

種類

頭胴長

尾長

尾長÷頭胴長

ホンドテン

45cm

19cm

約42%

ニホンイタチ(雄)

27〜37cm

12〜16cm

40%程度

チョウセンイタチ(雄)

28〜39cm

16〜21cm

50%以上

出典:国立環境研究所「侵入生物データベース ホンドテン」/国立環境研究所「侵入生物データベース ニホンイタチ」/国立環境研究所「侵入生物データベース チョウセンイタチ」

ニホンイタチの「40%程度」は、チョウセンイタチのページが比較対象として挙げている値です。ニホンイタチ自身のページには、「成獣の尾率(尾長/頭胴長)は雌雄とも50%を超えない」とあります。

数字を並べると、テンの尾率は2種のイタチのちょうど間に収まります。「尾が長いからテン」という覚え方は、ここでは通用しません。

毛色も当てになりません。テンの毛色は個体によって大きく変わるからです。
毛色でも尾でも判別は難しいので、見るべきなのは耳と目のまわりということです。

写真・痕跡・音で見極める

見分けに使える手がかりは、写真・痕跡・音の3つに分かれます。
手元になにがあるかで、次にすることも変わります。

ケース1 写真や動画が撮れている場合

写真があるなら、耳・目のまわり・尾の3か所を、この順番で見てください。

耳から見るのは、ピントが甘い写真でも輪郭が残るからです。尾は最後で構いません。体との比率を測らなければ、長短を判断できないためです。

  • 耳が頭の外にはっきり出ている場合、テンの可能性が高くなります。

  • 耳が小さく頭になじんでいる場合、イタチの可能性が高くなります。

  • 目のまわり(鼻の周囲から目の下あたりにかけて)が黒っぽく(濃褐色)濃い色の模様があれば、ニホンイタチです。

  • 目のまわりの暗色部分が薄く、口の周囲や喉が白ければ、チョウセンイタチの可能性が高くなります。

この4点で判断がつかないときは、撮影した時刻と場所も控えておいてください。

ケース2 糞や足跡しか見つかっていない場合

糞や足跡だけの確定は難しい

糞や足跡だけでテンとイタチを確定するのは、形がよく似ており、残り方も場所や状態に左右されるため難しいのが実情です。

ただし、糞の太さや足跡の大きさは、候補を絞る手がかりになります。テンの糞や足跡はニホンイタチより大きい傾向があるため、見つけたときは硬貨や定規を添えて写真に残してください。

出典:筑波大学「テン Japanese Marten」/林野庁「ホンドテン糞の解析業務」

テンもイタチも同じイタチ科の動物で、残す痕跡の特徴がよく似ていますので、痕跡だけで犯人を決めると対策がずれます。

糞を見つけても、素手で触らないでください。使い捨ての手袋とマスクを着けたうえで、まず写真を撮っておきます。

ケース3 音だけで姿を見ていない場合

音だけでテンかイタチかを確定するのは無理で、分かるのは活動している時間帯までです。

このケースでやるべきことは、種類の特定より先に入口を探すことです。

音がしている時間帯を数日分メモしてみてください。活動時間に傾向が出れば、外へ出る経路の見当もついてきます。害獣駆除業者に相談する際に役立ちます。

住んでいる地域で、候補になる動物は変わります

西日本にお住まいなら、屋根裏に入ったイタチは外来種のチョウセンイタチである可能性が高くなります。

住んでいる地域で候補になる動物は変わる

イタチの分布には、はっきりした境界があります。国立環境研究所は侵入生物データベース「チョウセンイタチ」で、国内での移入分布を「福井県・岐阜県・愛知県以西の沖縄を除く西日本」としています。
出典:国立環境研究所「侵入生物データベース チョウセンイタチ」

なので、チョウセンイタチは福井から岐阜、愛知にかけてのラインが分かれ目です。
ニホンイタチはそれより東にも生息しますが、住居に侵入する割合はチョウセンイタチより小さいです。

テンの分布は一様ではなく、ホンドテンの自然分布は本州、四国、九州です。
出典:国立環境研究所「侵入生物データベース ホンドテン」

エリアだけでテンとイタチを見極めることができるとは言えませんが、東日本に住んでいる場合はイタチの可能性は低いと考えていいです。

テンとイタチは種類によって、捕まえていいかどうかが変わります

まず、原則として、テンやイタチは、種類にかかわらず、許可なく捕まえることはできません。

環境省は、鳥獣については「狩猟により捕獲する場合を除いて、原則としてその捕獲、殺傷又は採取が禁止されています」としています。

違反して野生の鳥獣を捕獲した場合は、1年以下の懲役または100万円以下の罰金です。
出典:環境省「捕獲許可制度の概要」

そのうえで、種類によって違ってくるのは、狩猟の対象になるかどうかと、許可の申請での扱われ方です。

環境省の「狩猟制度の概要」には、狩猟鳥獣の獣類として「テン(ツシマテンを除く。)」「イタチ(雄)」「シベリアイタチ(長崎県対馬市の個体群を除く。)」が別々に挙げられています。
出典:環境省「狩猟制度の概要」

シベリアイタチは、この記事でチョウセンイタチと呼んでいる種類の別名です。

種類

狩猟鳥獣としての扱い

テン

対象(ツシマテンを除く)

ニホンイタチ

雄だけが対象。雌は対象外

チョウセンイタチ(シベリアイタチ)

対象(長崎県対馬市の個体群を除く)

つまり、ニホンイタチの雌だけが、狩猟の対象から外れます。

ただし、狩猟鳥獣だからといって、いつでも捕まえてよいわけではありません。環境省は、狩猟免許を取得したうえで、狩猟をしようとする都道府県に狩猟者登録をし、区域・期間・猟法などの制限を守る必要があるとしています。狩猟ができる期間は、北海道以外では毎年11月15日から翌年2月15日までです。
出典:環境省「狩猟制度の概要」

家に住み着いたテンやイタチは、自治体の捕獲許可を受けて捕獲する必要がある

家に住み着かれた場合の捕獲は、狩猟ではなく、自治体に許可を申請する「有害鳥獣捕獲」になります。

例えば、福島市は、この許可を受けられるのは「被害防除対策によっても被害防止できない場合」だとしています。侵入口を塞ぐ、追い出すといった対策が先で、それでも被害が止まらないときに申請する順番です。
出典:福島市「有害鳥獣捕獲許可」

福島市が許可の対象とする獣類の一覧には、「テン」「イタチ(オスに限る)」「チョウセンイタチ」が別々の項目として並んでいます。この一覧でも、ニホンイタチの雌は対象に入っていません。
許可の対象や条件は自治体によって異なるため、申請の前に、お住まいの市区町村の窓口へ確認してください。

これらの手続きが面倒だったり、許可の申請や捕獲後の対応を自分で行うのが難しい場合は、気軽に一般社団法人全国鳥獣害・衛生防除協会にご相談ください。

テンとイタチの見極めに関するよくある質問

Q. 夜に一瞬見かけただけですが、テンかイタチかを判断できますか?
A. 一瞬の目撃だけで種類を確定するのは、難しいのが実情です。暗がりでは体が実際より大きく見えます。耳回りがはっきりみえたり写真が残っているなら、判別できる可能性があります。

Q. 写真が暗くて毛の色が分かりません。ほかに見る場所はありますか?
A. 耳の輪郭を見てください。国立環境研究所は、テンについて「耳介がはっきりと外に出ること」でほかのイタチ類と区別できるとしています。毛色は個体によって大きく変わるため、暗い写真では決め手になりません。

Q. テンとイタチで、住み着いたときの被害に違いはありますか?
A. どちらも屋根裏や床下に入り、糞尿による臭いと天井の汚損を起こします。テンのほうが体が大きいぶん、足音は大きく感じられます。ただし、被害の内容から種類を言い当てるのは難しいといえます。

Q. 見つけたイタチが雄か雌か、見た目で分かりますか?
A. 体格に差があります。国立環境研究所によると、ニホンイタチの頭胴長は雄が27〜37cm、雌が16〜25cmです。とはいえ、1頭だけを見て性別を判断するのは困難です。狩猟鳥獣の指定は雄に限られているため、捕獲を考える場合は自治体の窓口に相談してください。

Q. 住み着かれる前に、寄せつけない方法はありますか?
A. 侵入口をなくすのが最も確実です。北九州市は、イタチについて「わずか3センチメートル足らずの隙間があれば侵入してくると言われています」としています。
通気口や配管まわりの隙間を金網で塞いでおけば、住み着かれる前に防げます。
出典:北九州市「よくある相談と対策【イタチ】」

テンとイタチの見分け方に関するまとめ

テンとイタチを分ける決め手は、耳の出方です。体の大きさと目のまわりの色を加えれば、ニホンイタチとチョウセンイタチまで絞り込めます。

尾の長さと毛の色は、種類の差より個体差でぶれるため、決め手になりません。写真が撮れているなら、まず耳を見てください。

見極めができなくても、早めに駆除をする必要があるという結論に変わりはありません。
どちらの害獣も屋根裏や天井裏に住み着く動物であり、フンや尿をためて建物の劣化を招きますので、放置せずに駆除してください。

どこに相談すればいいか分からない場合は、ぜひ一般社団法人全国鳥獣害・衛生防除協会までお問い合わせください。状況に応じた適切な対策と業者をご案内します。

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