2026/2/21
シロアリ駆除
害虫駆除
シロアリ被害を放置すると起こるリスク・対策とは

「床を歩くとギシギシ音がする」
「浴室のドア枠がなんだかブカブカしている」
こんな症状に心当たりがある場合、シロアリ被害にあっている可能性が高く、放置すると危険です。
「まだ大丈夫だろう」と思いたい気持ちはよくわかります。
ただ、放置するのは非常に危険です。
実は、シロアリ被害を受けていた住宅が地震で全壊する割合は約8割にのぼり、被害のなかった住宅の約4倍というデータがあるんです。
結論からお伝えしますと、シロアリ被害は放置するほど深刻化し、建物の倒壊リスク・修繕費用の膨張・不動産価値の下落・健康被害という目を背けると危険なリスクを引き起こします。
「うちは大丈夫だろう」「まだそこまでひどくないし…」と先延ばしにしている方ほど、被害は確実に広がっている可能性があります。
そこで本記事では、「シロアリ被害を放置した場合に起こる具体的なリスク」をはじめ、「被害に気づくためのチェックポイント」や「自力対策の限界」、そして「プロに依頼すべき理由」まで、一般社団法人全国鳥獣害・衛生防除協会が解説していきます。
そもそもシロアリがなぜ有害なの?放置が危険な理由
そもそも、シロアリはなぜ有害なのでしょうか?
それはシロアリの習性によるものです。シロアリは、ゴキブリ目に属する社会性昆虫で、木材の内部を食い荒らす習性を持っているんです。
放置すると建物の構造材が深刻なダメージを受け、耐震性の低下や倒壊リスクに直結することから、害がある虫として認識されています。
「シロアリ」と聞くと白いアリを想像する方が多いかもしれません。
しかし実は、シロアリはアリの仲間ではなく、ゴキブリに近い昆虫です。
日本で住宅に被害を与えるシロアリは、主に「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」の2種類で、国土交通省の補助事業による調査では、全被害のうちヤマトシロアリが92.0%を占めています。
出典:国土交通省補助事業「シロアリ被害実態調査報告書」
ここで知っておいていただきたいのが、シロアリの食害スピードです。 ヤマトシロアリの場合、1つのコロニーと呼ばれる集団は数千匹から数万匹であり、イエシロアリにいたっては、1つのコロニーで100万匹を超えるケースもあります。
これだけの数が24時間365日、休むことなく木材を食べ続けるわけですから、被害の進行スピードはみなさんの想像以上なんです。
また、前述した調査によると、築10年未満の木造住宅でも約5%にシロアリ被害が確認されています。そして、築20年を超えると5棟に1棟が被害を受け、築40〜44年では被害率が50.2%に達するというデータも報告されています。
「うちはまだ築浅だから、大丈夫だろう。」と感じている今この瞬間にも、床下では静かに食害が広がっている可能性があります。

ここまで読んで、「早めにシロアリ対策をしておこう」と思った方は、一般社団法人全駆除鳥獣害・衛生防除協会にご相談ください。
一般社団法人全駆除鳥獣害・衛生防除協会は、審査に通過した優良な駆除会社のみが属している団体であり、各エリアの優良業者を適切に案内することが可能です。
まずはお気軽にご相談ください。
それではここから、シロアリ被害を放置すると実際にどのようなリスクがあるか解説していきます。
シロアリ被害を放置すると起こる4つのリスク
「たかがシロアリ」と軽く考えていると、取り返しのつかない事態に発展することがあります。ここからは、シロアリを放置した場合に起こりうる4つのリスクを具体的に解説します。

リスク1. 建物の耐震性が著しく低下する
シロアリ被害で最も深刻なのが、建物の構造部分へのダメージです。 シロアリは土台、柱、筋交い(すじかい)といった構造材を集中的に食害します。これらがスカスカになると、建物全体の耐震性が大幅に低下します。
阪神・淡路大震災の調査では、シロアリ被害や腐朽が確認された住宅の約8割が全壊していたのに対し、被害のなかった住宅の全壊率は約2割にとどまっています。
出典:日本建築学会近畿支部「兵庫県南部地震における木造建築物の被害」
この数字が意味するのは、シロアリ被害を放置すること自体が、地震による倒壊リスクを飛躍的に高めているということです。知っての通り、日本は地震大国です。いつ大きな地震が来てもおかしくない状況で、構造材がシロアリに食われたまま暮らし続けるのは、家族の命を危険にさらしているのと同じといえます。
リスク2. 修繕費用が雪だるま式に膨らむ
また、シロアリ被害は放置すればするほど、修繕にかかる費用が跳ね上がります。
初期段階であれば、被害箇所の部分的な補修と薬剤処理で済むケースがほとんどです。
予防的な駆除処理であれば、一般的な住宅(30坪程度)で10万〜20万円程度が相場とされています。
出典:一般財団法人経済調査会「建築施工単価」
ところが被害を数年間放置した場合、話はまったく変わってきます。
土台や柱の交換が必要になる:50万〜100万円以上
床の張り替えが必要になる:30万〜80万円
浴室やキッチンなど水回りの全面改修:100万〜200万円以上
被害が家全体に及んだ深刻なケースでは、構造補強を含めた大規模改修で総額300万〜500万円を超えた事例もあるんです。
実際に、一般社団法人全国鳥獣害・衛生防除協会でシロアリ駆除を行ったお客さまの中には、 「あのとき早めに対処しておけば、十数万円で済んだのに…」と後悔される方も少なくありません。
鳩やネズミの被害と同じように、シロアリ被害もまた「早期発見・早期対処」が何よりの費用の節約になることを知っておきましょう。
リスク3. 不動産価値が大きく下がる
「資産価値」の観点も見逃さないでください。
将来的に自宅の売却を考えている方にとって、シロアリ被害は深刻な問題です。
不動産取引において、シロアリ被害は「瑕疵(かし)」にあたります。
売主にはシロアリ被害を買主に告知する義務があり、これを隠して売却した場合、後から契約不適合責任を問われるリスクがあるんです。
また、シロアリ被害が確認された物件は買い手がつきにくくなるだけでなく、売却価格も大幅に下がる傾向にあります。
人生で一番大きな買い物である住宅は世の中の多くの方にとって人生最大の資産です。その資産価値を守るためにも、シロアリ対策は「コスト」ではなく「投資」として考えるべきでしょう。
リスク4. 健康被害を引き起こす可能性がある
シロアリ被害は建物だけの問題ではなく、住む人の健康にも影響を及ぼします。 シロアリが木材を食害すると、内部に湿気がこもりやすくなり、カビが発生しやすい環境が生まれます。
このカビの胞子を長期間吸い込み続けると、ぜんそくやアレルギー性鼻炎といった呼吸器系の疾患を引き起こすリスクがあります。 特に小さなお子さんや高齢の方がいらっしゃるご家庭では、見逃せない問題です。
シロアリの被害箇所にはダニやゴキブリなど、他の害虫が二次的に集まりやすくなるため、住環境全体が悪化する悪循環に陥ります。 「うちは大丈夫だろうか…」と不安を感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。次に、ご自宅で確認できるチェックポイントをご紹介します。
シロアリ被害に気づくための5つのチェックポイント
ここから、シロアリ被害の状況を正しく捉えるためのチェックポイントを確認していきましょう。ポイントとして、シロアリは「見えないところ」で被害を進行させているという点を理解することです。

気づいたときには手遅れだった…ということがないよう、以下のチェックポイントを定期的に確認してみてください。
床がふかふかする、歩くとギシギシ音がする → 床下の木材がシロアリに食われ、強度が低下しているサインです。特にキッチン、洗面所、浴室周辺は要注意。
ドアや窓の建付けが悪くなった → 柱や枠材が食害を受けると、建物が微妙に歪みます。「最近ドアが閉まりにくい」と感じたら、シロアリ被害の可能性を疑ってみてください。
壁や柱を叩くと空洞音がする → 外見は問題なくても、内部がスカスカになっていることがあります。軽く叩いて「コンコン」と軽い音がしたら要確認。
基礎や外壁に「蟻道(ぎどう)」がある → 蟻道とは、シロアリが移動用に作る土のトンネルです。基礎のコンクリート表面や外壁下部に土色の筋状の跡があれば、活動している証拠です。
羽アリが室内に飛んでいる → 4月〜7月にかけて、シロアリの羽アリが群飛(ぐんぴ)する時期があります。室内で羽アリを見かけた場合、すでに建物内にコロニーが形成されている可能性が高いです。
もしも、上記に1つでも当てはまる場合は、できるだけ早く専門業者に調査を依頼することをおすすめします。
シロアリ被害は外からは判断しにくく、床下に潜って初めてわかるケースがほとんどです。 「自分でなんとかできないだろうか」と考える方もいるかもしれませんがシロアリ対策においては自力での対処にいくつかの大きな落とし穴があるため解説していきます。
なぜ自力でのシロアリ対策はおすすめできないのか?
まず、自力でのシロアリ対策は、被害の全容把握が困難であり、市販薬剤ではコロニー全体の駆除に至らない可能性が高いという点を理解しておきましょう。
「ホームセンターで薬剤を買って自分で対処しよう」と考える方もいらっしゃるかもしれません。費用を抑えて対策したいという気持ちはよくわかりますが、実態としては完全な対策は難しいです。その理由を3つに分けて解説していきます。

被害の全容を把握できない
シロアリ被害は目に見える場所だけとは限りません。床下、壁内、天井裏、浴室のタイル下など、一般の方がアクセスしにくい場所に被害が広がっているケースが大半です。 プロの業者は含水率計やファイバースコープなどの専門機器で、目視では確認できない被害箇所まで特定します。ネズミ駆除と同じく、目に見える部分だけを対処しても、見落とした箇所から被害は再び広がります。
市販薬剤では根本解決できない
ホームセンターで販売されているシロアリ用薬剤は、あくまで応急処置的なものです。 市販のスプレーや土壌処理剤では、シロアリのコロニー全体を駆除することは極めて困難なのが実情です。
目の前のシロアリは退治できても、別の場所に逃げた個体がまた戻ってきます。 「市販薬剤を何度も買い足す」→「数万円を費やしたが改善しない」→「結局プロに頼む」というパターンに陥る方が非常に多いのが現実なんです。
誤った施工で被害を拡大させるリスクがある
シロアリ駆除の薬剤散布には正しい知識と技術が求められます。
たとえば、薬剤を散布する場所を間違えると、シロアリが別の場所に移動してかえって被害範囲が広がることがあります。
これを「攪乱(かくらん)」と呼びますが、プロでも細心の注意を払うポイントです。 蜂の巣を自力で駆除しようとして刺されてしまうのと同様に、専門知識なしで臨む害虫駆除には常にリスクが伴います。 では、専門業者に依頼した場合、何が変わるのでしょうか。
シロアリ駆除をプロに依頼するメリット
徹底調査で被害の全容を把握できる
プロの業者は床下全域をくまなく点検し、蟻道の有無や含水率の測定など複数の指標から侵入経路と被害範囲を正確に特定します。再発を防ぐための最適な施工プランを立てるのが、プロの駆除会社のアプローチです。
効果の高い薬剤と工法で施工できる
プロが使用する薬剤は、市販品とは有効成分の濃度や持続性が異なります。主に2種類の工法があり、被害状況に応じて選択します。
バリア工法:床下の土壌や木部に薬剤を散布・注入し、シロアリの侵入を物理的にブロックする方法。即効性があり、広範囲に対応できる
ベイト工法:シロアリが好む毒餌(ベイト剤)を設置し、巣ごと駆除する方法。薬剤散布を最小限に抑えられるため、ペットや小さなお子さんがいるご家庭にも適している
どちらの工法が適しているかは建物ごとに異なります。プロであれば現場の状況に応じた適切なジャッジができますが、一般の方が正確に判断するのは難しいといえます。
保証がつくので再発しても安心
信頼できる業者であれば、施工後に5年程度の保証期間を設けています。 保証期間中にシロアリ被害が再発した場合は、無料で再施工してもらえるのが一般的です。当然、自力対策にはこうした「保険」がないため、万が一の再発時にまたゼロからやり直すことになります。
ここまでお話してきたように、シロアリ被害への対策と駆除作業はみなさんが思うよりずっと複雑で、適切な施工やアプローチを行わないと、完全な駆除に至らないというのがリアルなところなので、できればプロのシロアリ駆除会社にお願いするのがベストです。コスト面の懸念はあると思いますが、家族の健康や大切な家を守るためには必要な費用だと割り切りましょう。
シロアリ被害に関するよくある質問
Q. シロアリ被害は火災保険で補償されますか?
A. 残念ながら、補償対象外となるケースがほとんどです。害虫被害は「経年劣化」として扱われるためです。ただし、シロアリ被害が原因で漏電し火災が発生した場合は補償対象になる可能性があります。詳しくはご加入の保険会社にご確認ください。
Q. 鉄骨造やRC造(鉄筋コンクリート造)でもシロアリ被害はありますか?
A. あります。鉄骨造やRC造であっても、内装の木材部分(フローリング、ドア枠、巾木など)はシロアリの食害対象になります。「うちはコンクリートだから大丈夫」と油断している方も多いのですが、シロアリはコンクリートのわずかな隙間やひび割れから侵入してきます。構造に関係なく、定期的な点検が必要です。
Q. シロアリ駆除の薬剤はペットや子どもに影響がありますか?
A. 現在使用されている薬剤は、人体やペットへの安全性が高いものが主流です。特にベイト工法であれば、薬剤の散布量が最小限で済むため、ペットや小さなお子さんがいるご家庭でも安心して施工できます。施工前に必ず業者に確認し、ご家庭の状況に合った工法を選んでもらいましょう。
Q. シロアリ駆除の費用はどれくらいかかりますか?
A. 一般的なシロアリ駆除・予防の費用相場は、1坪あたり約10,725円(1㎡あたり約3,250円)です。30坪の住宅であれば10万〜20万円程度が目安になります。ただし被害の進行度や建物の構造によって費用は大きく変動するため、まずは無料の現地調査で見積もりを取ることをおすすめします。
まとめ
それでは、この記事のまとめです。
一般社団法人全国鳥獣害・衛生防除協会として、害虫・害獣による住宅被害の相談を数多く受けてきた立場からお伝えします。
シロアリ被害を放置すると、建物の耐震性低下、修繕費用の膨張、不動産価値の下落、そして健康被害と、あらゆる面で深刻なリスクが生じます。 特に地震大国である日本においては、構造材がシロアリに食い荒らされた状態で暮らし続けることは、家族の安全を脅かすことに直結するものです。
「もう少し様子を見よう」と迷っている間にも、シロアリは休むことなく木材を食べ続けています。ネズミの繁殖と同じく、コロニーは時間とともに拡大し、被害は加速度的に広がっていきます。
早期に動くほど被害は小さく、費用も抑えられます。「床がきしむ」「羽アリを見かけた」など少しでも気になる症状があれば、まずは専門業者の無料調査を活用してみてください。
一般社団法人全駆除鳥獣害・衛生防除協会は、全国の害虫・害獣駆除会社の駆除技術向上に務めており、審査に通過した優良な駆除会社のみが属している団体です。
どこの駆除会社に依頼すればいいかわからない、という場合は、ぜひ一度一般社団法人全駆除鳥獣害・衛生防除協会までご相談ください。状況に応じた適切な駆除業者を案内いたします。
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