2026/7/27
ムクドリ駆除
ムクドリの鳴き声への騒音対策をプロが解説します

みなさんこんにちは。
この記事は、ムクドリ被害に対して、こんな悩みを抱えている方向けの記事です。
「夕方になると駅前の木や電線に鳥が真っ黒に群がって、ギャーギャーとうるさい」 「ベランダも歩道もフンだらけで、どうにかしたい」 とお悩みの方はこの記事をご一読ください。
ムクドリの鳴き声はなぜうるさいのか?群れで鳴く本当の理由

ムクドリの鳴き声がうるさいのは、群れの仲間と連絡を取り合い、外敵から身を守るために鳴き続けているからです。
1羽の声は決して大きくなくても、数百〜数万羽が同時に声を重ねることで、あの騒音レベルに達します。
ムクドリは繁殖が終わる6月末頃から、竹林や雑木林、市街地の街路樹などに集団のねぐらをつくり、数百から最大で数万羽もの群れを形成します。
出典:環境省 生物多様性センター「ムクドリの集団ねぐらの現状と動向」
鳴き声のうるささが「1羽の声量」ではなく「圧倒的な数の力」から生まれているというのが背景にあるということです。群れの鳴き声は約80デシベルに達することもあり、これは地下鉄の車内やゲームセンターの店内に匹敵します。窓を閉めても聞こえてくるというのが、多くのご家庭のリアルなところなんです。
「ギャーギャー」「キュルキュル」——鳴き声の種類と意味
ムクドリの鳴き声は、澄んださえずりというより、濁った金属的な声が特徴で、状況によっていくつかのパターンに分かれます。
ギャーギャー・ギュルギュル:ねぐらに集まる夕方、群れが最も騒がしくなるときの声
キュルキュル・ジェー:仲間との連絡や合図に使う短い声
ツィッ・チッ:移動中やエサ探しのときに出す小さな声
こうして聞き分けると、ムクドリの鳴き声には「集合の合図」や「安全確認」といった意味が込められていることがわかります。うるさく感じる声も、ムクドリにとっては生きるための会話そのものなんです。
さえずりと地鳴き——ムクドリの声が「騒音」になる理由
鳥の声には、日常的に鳴く「地鳴き」と、繁殖期の求愛で鳴く「さえずり」の2種類があります。
ムクドリの場合、群れで鳴くと個々のさえずりが互いにかき消され、まとまった雑音として耳に届いてしまうんです。
知っておいていただきたいのが、うるささは「声の汚さ」だけの問題ではないという点です。数千羽が一斉に鳴くと、音が途切れなく重なり合い、脳が「意味のある音」として整理できなくなります。だからこそ、ウグイスの美しいさえずりは心地よく、ムクドリの群れの声はただの騒音として不快に感じられるというわけです。
ムクドリの鳴き声がうるさい時期・時間帯はいつ?いつまで続く?
ムクドリの鳴き声が最もうるさくなるのは、繁殖が終わる6月末以降、特に秋から冬にかけての夕方です。日が沈む前後にねぐらへ戻る群れが集まり、30分〜1時間ほど鳴き交わすため、この時間帯に苦情が集中します。

ムクドリは日中、エサを求めて広い範囲に分散し、夕暮れになるとねぐらの木へ戻るために群れとなって集合します。ねぐら入りのときは、木の周りを飛び回りながら次々と数を増やし、「ビャービャー」と鳴き続けるんです。
一方、繁殖期にあたる春から初夏は、鳴き声は比較的控えめです。
この時期は巣づくりや求愛が中心で群れも小さいため、騒音として本格的に気になり始めるのは梅雨明け以降が多いといえます。
そして厄介なことに、一度ねぐらにされた場所は翌年もねぐらとして使われやすいのが実情です。
なぜムクドリは駅前や街路樹に大群が押し寄せるのか?
ムクドリが駅前や街路樹に大群で集まるのは、そこが天敵の少ない安全なねぐらだからです。
市街地ではカラスや猛禽類が減っており、外敵に襲われる心配が少ない環境になっているんです。

この傾向はデータにも表れています。全国の鳥の分布を調べた調査では、住宅地の割合が高い都市部ほどムクドリが増え、逆に住宅地の少ない地域では減少していることが報告されています。
出典:バードリサーチ「全国鳥類繁殖分布調査」
なぜ都市が選ばれるのかというと、都市部にある街路樹は適度に葉が茂って身を隠しやすく、夜間も街灯で明るく、コンクリートの放射熱で暖かいためです。
加えて、開発によって本来ねぐらにしていた竹林や雑木林が減ったことも、ムクドリを街なかへ押し出した一因といわれています。ハトが駅の軒下に住み着くのと同じように、ムクドリもまた人の暮らしのすぐそばに、したたかに適応しているというわけです。
ムクドリの鳴き声とフンを放置するとどんな被害が起こる?

ムクドリの群れを放置すると、鳴き声による騒音だけでなく、フン害や健康リスクといった二次被害が次々と広がります。「鳴き声がうるさいだけ」と軽く考えていると、生活環境全体に影響が及ぶんです。
騒音被害:大群の鳴き声は約80デシベルに達し、睡眠妨害やストレスの原因になる
フン害:ねぐらの真下は大量のフンで白く汚れ、強い悪臭や路面のべたつきを引き起こす
感染症リスク:乾いたフンが粉塵となり、オウム病やクリプトコックス症の原因菌を吸い込む恐れがある
景観・衛生の悪化:ベンチや歩道、駐車中の車が汚され、地域の美観を損なう
被害は住宅街だけにとどまりません。農林水産省によると、令和5年度の野生鳥獣による全国の農作物被害額は約164億円にのぼり、ムクドリは果樹への食害が特に大きい鳥として知られています。
出典:農林水産省「全国の野生鳥獣による農作物被害状況について(令和5年度)」
自分でできるムクドリの鳴き声・騒音対策
ムクドリの鳴き声対策の基本は、「ねぐらにさせない」「近寄りにくい環境をつくる」ことです。鳴くのをやめさせることはできないため、集まる場所そのものを居心地悪くするのが現実的な方法になります。
枝の剪定:ねぐらになりやすい木は枝を透かして風通しを良くし、群れが止まりにくくする(最も効果が高い)
反射光対策:不要なCDや反射テープを吊るし、光の反射でムクドリを寄せ付けにくくする
音による威嚇:夕方のねぐら入りに合わせ、拍子木など突発的な大きな音や振動で追い払う
防鳥ネット・剣山:ベランダや軒下など、止まってほしくない場所を物理的にふさぐ
なかでも、街路樹をねぐらにしている場合は、枝を大きく切る「強剪定」が最も確実とされています。葉の茂みという隠れ場所そのものを減らせるためです。ただし公共の街路樹は勝手に切れないため、自治体への相談が前提になります。
「対策してもすぐ慣れる」——いたちごっこの実態
自力対策で知っておいていただきたい最大のポイントは、ムクドリは対策にすぐ慣れてしまうという点です。
反射光や音による威嚇は、最初の数日は効いても、危険がないと学習されると元の場所へ戻ってきます。
これは兵庫県姫路市の事例が物語っています。姫路市では駅前の大手前通りに数千羽が押し寄せ、フクロウの模型・磁石・忌避音・特殊なテープと次々に手を替えて対策してきましたが、いずれも一時的に効くだけで慣れられてしまい、長年にわたり多額の費用が投じられてきたと報じられています。
参考:関西テレビ「大群の『ムクドリ』鳴き声は“ゲーセンレベル”の騒音被害に」
単発の対策を漫然と続けても、いたちごっこになりやすいのが現実なんです。効果を持続させるには、複数の手法を組み合わせ、設置場所を定期的に変えることがコツになります。
自力対策で見落としがちな法律の注意点
もうひとつ注意したいのが、ムクドリが鳥獣保護管理法で保護されている点です。野鳥であるムクドリを許可なく捕獲・殺傷したり、卵やヒナのいる巣を撤去したりすると、法律違反となり罰則の対象になる可能性があります。
出典:e-Gov法令検索「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」
「うるさいから音で追い払う」程度であれば問題ありませんが、傷つける行為はご法度です。また、いったんねぐらにされた場所から群れを完全に立ち退かせるのは難しく、追い払っても近くの別の木へ移るだけというケースも珍しくないといわれていますので、ねぐらにされる前の早めの予防が肝心なんです。
ムクドリ駆除をプロに相談すべきタイミングと業者の選び方

自力の対策でムクドリの群れが戻ってしまう、被害が広範囲に及んでいるといった場合は、専門業者に相談するタイミングです。
プロは群れの行動を踏まえた追い払いや、建物・樹木に合わせた防鳥設備の設計から施工まで対応できます。
街路樹や自宅の庭木が数百羽規模のねぐらになっている
フン害で衛生環境が悪化し、清掃が追いつかない
ベランダや戸袋に営巣され、ダニ被害まで出ている
自力対策を続けても、群れが繰り返し戻ってきてしまう
業者を選ぶ際は、悪徳業者を避けるためのチェックが欠かせません。国民生活センターにも害虫・害獣駆除に関する相談が数多く寄せられており、格安広告で集客して現地で高額請求するトラブルが報告されています。
具体的には、以下の内容をチェックするとよいでしょう
見積書に作業内容ごとの金額が明記されているか
相見積もり(2〜3社)を嫌がらないか
ムクドリ駆除の事例がホームページで公開されているか
必要な公的資格を保有しているか
ムクドリの鳴き声に関するよくある質問
Q. ムクドリの鳴き声はいつまで続きますか?
A. 群れによるねぐらは夏から冬にかけて形成され、特に秋のねぐら入り時期に鳴き声のピークを迎えます。繁殖のため群れが分散する春先には落ち着く傾向がありますが、同じ場所が翌年もねぐらになりやすいため、根本的には環境改善が必要です。
Q. 夕方から夜に大群で鳴くのは地震の予兆ですか?
A. 地震との関連を示す科学的な根拠はありません。ムクドリが夕方に集まって鳴くのは、ねぐらに戻る際の日常的な習性です。天変地異の前触れではなく、季節や群れの行動として理解しておきましょう。
Q. ムクドリの巣を自分で撤去してもいいですか?
A. 卵やヒナがいない空の巣であれば撤去できますが、卵やヒナがいる状態で無許可に撤去すると鳥獣保護管理法違反となり、罰則の対象になります。撤去前に中を確認し、卵やヒナがいる場合は自治体に相談してください。
おわりに
ムクドリの鳴き声がうるさいのは、数百〜数万羽の群れが身を守るために鳴き交わしているからで、特に夏から冬の夕方のねぐら入り時にピークを迎えます。鳴くこと自体をやめさせるのは難しく、対策の基本は剪定や物理的な遮断によって「ねぐらにさせない環境」をつくることにあります。
放置すれば騒音だけでなく、フン害や感染症リスクにまで被害は広がりますので、少しでも気になる方は、群れが定着する前に早めの対策を始め、必要に応じて専門業者に相談してください。
一般社団法人全国鳥獣害・衛生防除協会は、ムクドリ駆除の実績が豊富な地元業者を案内することができますので、どこに相談すればいいかわからないという方は、当協会までご相談ください。
CONTACT
"ハズレなし"の駆除会社選びを
害獣・害鳥・害虫すべてに対応。
被害状況に応じて最適な駆除会社をご紹介します。
