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イタチの罠を自作する方法|箱罠の作り方・餌・設置場所と注意点を解説

2026/6/25

  • イタチ駆除

イタチの罠を自作する方法|箱罠の作り方・餌・設置場所と注意点を解説

ホームセンターや100均の材料で罠を作れば、業者に頼むより安く済むのではないか、と感じている方も多いのではないでしょうか。 

結論からお伝えしますと、イタチの箱罠は自作可能ですが、捕獲を実行するにはわな猟免許の取得または自治体への有害鳥獣捕獲許可申請が必須で、これを怠ると違法になります。 

そこで本記事では、「箱罠の自作手順」をはじめ、「法律を守って合法的に捕獲するための注意点」まで、一般社団法人全国鳥獣害・衛生防除協会が解説していきます。

<h2>イタチの罠の自作方法とは?まずは全体像を理解しよう</h2>

イタチの罠の自作方法とは?

イタチの罠の自作は、長方形の金網ケージに落とし扉とトリガー機構を組み合わせた「箱罠(はこわな)」を作るのが基本です。

箱罠は、本体ケージ・落とし扉・トリガー機構の3つの要素で構成されています。奥に置いた餌にイタチが触れると、扉を支えていた仕掛けが外れて扉が落ち、内部にイタチを閉じ込める仕組みです。 

このシンプルな構造から「自分でも作れそう」と感じる方は多いのですが、実は、確実に動作する箱罠を素人が組み立てるのは想像以上に難しいんです。

<h3>イタチ捕獲には箱罠が使われる理由</h3>

イタチ捕獲には箱罠が使われる理由

イタチ捕獲に箱罠が使われる理由は、目的外の動物が傷つきにくく、自治体の許可も得やすい唯一の罠だからです。

一般的に流通している捕獲器は以下の3種類があります。 

 

・箱罠:金網のケージに餌を仕掛け、扉で閉じ込めるタイプ  

・くくり罠:踏むとワイヤーが足に巻き付くバネ式の罠  

・トラバサミ:踏むと金属板で足を挟み込むバネ式の罠(法定猟具から除外され原則使用禁止) 


くくり罠やトラバサミは、犬や猫といったペットがかかってしまった場合に大きなケガを負わせる危険性があるため、自治体のイタチ捕獲許可では箱罠のみを指定しているケースがほとんどです。


ただし、実情としては罠にかかった動物はパニックを起こして暴れることがあり、箱罠でもエサ釣りのフックなどに引っ掛かってケガをしてしまうケースもあります。そのため、できるだけ対象の動物以外を捕獲することを避けるため箱罠を設置する場所についても専門的な知識が必要です。

<h3>自作する場合の制作時間と費用の目安</h3>


イタチの箱罠を自作する場合、制作時間は約3日(合計24時間程度)、材料費は約10,000円が目安となります。 

ここで知っておいていただきたいのが、市販の箱罠は7,000円〜10,000円程度で購入できる点です。

つまり、自作の方がむしろコスト高になるケースも珍しくありません。さらに、制作にかかる時間を時給1,500円で換算すれば、3万円以上の労働コストが加算されているのと同じなんです。 

「DIYで節約しよう」という発想で始めても、結果的に時間とお金の両方を失ってしまう可能性があるのが実情なんです。

<h2>箱罠の自作方法【材料・手順を完全解説】</h2>

箱罠は、ホームセンターと100均で揃う材料で組み立てが可能です。


基本サイズは、イタチの体長30〜40cmに対応した長さ60cm以上が推奨されます。 サイズが小さすぎるとイタチが入った瞬間に方向転換して脱出してしまうため、ある程度の奥行きを確保することが成功率を上げるポイントになります。

<h3>自作箱罠に必要な材料リスト</h3>

イタチ用の箱罠を自作する際に必要な材料は、以下のとおりです。  

・金網(30cm×60cm程度のワイヤーネット):本体ケージ用に4〜5枚  

・L字アングル(30cm程度):落とし扉のガイドレール用に2本  

・アクリル板または金網:落とし扉本体に使用  

・釣り糸・針金:トリガー機構の連動部に使用  

・軽量バネまたは重り:扉の落下スピードを上げる用途  

・タイラップ(結束バンド):金網同士を固定する用途  

・工具一式:ペンチ・ニッパー・ドライバー・ワイヤーカッター

自作箱罠に必要な材料リスト

これらをすべて揃えると、合計で約10,000円前後になります。

<h3>箱罠の組み立て手順【6ステップ】</h3>

箱罠の組み立ては、以下の6ステップで進めていきます。

1. 金網4〜5枚をタイラップで連結し、長さ60cm×幅20cm×高さ20cmの本体ケージを組み立てる
2. 入口部分にL字アングルを左右2本取り付け、扉が上下にスライドできるガイドレールを作る
3. 落とし扉となるアクリル板または金網を切り出し、ガイドレールにはめ込む
4. ケージの最奥に餌台を設置し、餌台が動くとトリガーが外れる連動機構を釣り糸と針金で作る
5. 扉を上に持ち上げて棒や針金で支え、トリガーが外れると重力で扉が落下する仕組みを完成させる
6. 動作テストを5回以上行い、確実に扉が落下することを確認する 特に手順4と手順5のトリガー機構は最も難易度が高く、初心者が一度で正確に組み上げるのは困難なケースが多いんです。

失敗しない!箱罠組み立て6ステップ

<h3>自作する際の3つの失敗パターン</h3>

自作した箱罠でありがちな失敗パターンは、以下の3つです。


1.扉の落下スピードが遅く、イタチが察知して逃げてしまう 

2.トリガーの感度が悪く、イタチが餌に触れても扉が落ちない 

3.金網の隙間が大きすぎて、内部からイタチが脱出してしまう 

実は、これらの構造的弱点を解消するには試行錯誤が必要で、素人が一発で完成形を作るのは難しいのが現実なんです。だからこそ、メーカー製の市販品が選ばれているという事情があります。 

ここまで読んで、「罠を自作するよりもプロの駆除会社に依頼した方がいいな」と感じた方は、一般社団法人全国鳥獣害・衛生防除協会にご相談ください。当協会は審査に通過した優良な駆除会社のみが加盟している団体であり、お住まいの地域に適した業者をご案内いたします。

<h2>イタチを罠で捕まえるための餌の選び方</h2>

イタチは肉食寄りの雑食動物で、特に魚や鶏肉など脂分を含む動物性の餌に強く誘引されます。 イタチは嗅覚が非常に発達しているため、匂いが強い餌ほど遠くから誘き寄せる効果が高くなります。

<h3>イタチが好む餌5選</h3>

イタチの捕獲で実績が高い餌は、以下の5種類です。
1. 魚の頭・干物:最も強い誘引効果がある定番の餌
2. フライドチキン・唐揚げ:脂と匂いが強く、コンビニで手に入る手軽さも魅力
3. ささみ・鶏レバー:新鮮なものが効果的だが、傷みやすい点に注意
4. ドッグフード・キャットフード:保管が楽で、長期間設置する際に便利
5. バナナやりんごなどの果物:雑食性を活かした副次的な選択肢

<h3>餌を仕掛けるときの3つのコツ</h3>

餌を仕掛ける際のポイントは、以下の3つです。  


箱罠の最奥に固定する:扉が確実に落ちる位置に餌を置くことで、空振りを防ぐ 

毎日新鮮なものに交換する:腐った餌では誘引力が落ちるため、必ず日替わりで入れ替える 

設置初日は罠を作動させず餌だけ置いて警戒心を解く:2〜3日の「慣らし期間」を設けると成功率が大幅に上がる 

「いきなり罠を作動させて捕まえたい」と思う方も多いのではないでしょうか。
ただ、イタチは警戒心が強い動物なので、いきなり仕掛けると見破られて二度と近づかなくなる可能性があるんです。

<h2>箱罠を設置する最適な場所とタイミング</h2>

箱罠は、イタチが日常的に通る「獣道」や、糞・足跡などの痕跡が確認できる場所に、夕方〜夜にかけて設置するのが最も効果的です。
イタチは夜行性で、日没後から早朝にかけて活発に行動します。夕方に罠をセットし、翌朝に見回るサイクルが基本となります。

<h3>イタチの通り道を見つける4つの痕跡</h3>

イタチの通り道を見つけるには、以下の4つの痕跡を手がかりにします。 

 
1.細長い糞(5mm×20〜30mm程度)が落ちている場所 

2.獣特有の強い臭いがする場所(イタチの臭腺由来の分泌物) 

3.屋根裏や天井裏に黒っぽい擦れ跡(ラットサインに類似)がある場所 

4.建物の基礎・通気口・換気扇カバー周辺

特に、糞が同じ場所に蓄積している「ため糞」を見つけたら、そのすぐ近くが最適な設置場所になります。

<h3>設置時の3つの注意点</h3>

設置にあたっては、以下の3点に必ず注意してください。 

・直射日光や雨を避け、罠が劣化しない場所を選ぶ 

・人通りが少なく、イタチが警戒しないルートを選ぶ 

・毎日見回りに行く(法令上の義務でもある)

特に、見回りを怠るとイタチが罠の中で衰弱死してしまい、動物愛護管理法違反となる可能性があります。罠の管理を軽く考えてしまうと思わぬ法的トラブルを招くんです。

<h2>イタチを自作罠で捕獲する前に必須の手続き</h2>

イタチを合法的に捕獲するには、わな猟免許を取得するか、自治体に有害鳥獣捕獲許可を申請するかの2つの選択肢があります。 

冒頭でもお伝えしたように、無許可での捕獲は鳥獣保護管理法違反となり、1年以下の懲役または100万円以下の罰金の対象になります。

出典:環境省「捕獲許可制度の概要」

<h3>無許可で捕獲した場合の罰則</h3>

鳥獣保護管理法では、許可なく野生鳥獣を捕獲・殺傷した場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科されます。
この数字が意味するのは、「庭先に来たから捕まえた」程度の軽い気持ちで罠を仕掛けた結果、前科を背負うリスクすらあるということです。 

<h3>メスのイタチは捕獲そのものが禁止されている</h3>

日本に生息する在来種のニホンイタチは、メスが「非狩猟獣」に指定されており、オスメス問わず、わな猟免許や捕獲許可があっても、メスの捕獲は原則禁止されています。 

一方、外来種のシベリアイタチ(旧名:チョウセンイタチ)は地域差はあるものの捕獲対象になりますが、種類とオスメスの見分けは素人には極めて困難なのが実情です。 

出典:国立環境研究所「チョウセンイタチ」

こういった背景から、自分で罠を仕掛けてメスを捕獲してしまうリスクを考えると、専門業者に依頼するのが現実的な選択肢といえます。

<h3>わな猟免許の取得手順</h3>

わな猟免許の取得には、各都道府県で年1〜2回開催される試験への合格が必要となります。

試験は知識試験・適性試験・技能試験の3つで構成され、受験料は5,200円です。 

知識試験は鳥獣保護管理法や狩猟知識に関する30問の選択式(90分・正答率70%以上で合格)、適性試験は視力・聴力・運動能力の確認、技能試験は猟具の判別や架設実技となっています。 

試験は年に1〜2回しか開催されないため、思い立ってすぐ取得できる免許ではないという点は知っておきましょう。

<h3>有害鳥獣捕獲許可の申請方法</h3>

わな猟免許がなくても、自治体の環境課や農政課に有害鳥獣捕獲許可を申請すれば、限定的に捕獲が認められるケースがあります。 

申請から許可までは通常2〜4週間、許可期間は発行日から14日間が一般的です。

申請には被害状況の写真や、追い出しなどの被害防止対策をすでに実施した実績などが必要です。 

「免許がなくても申請で対応できるなら簡単そう」と思うかもしれませんが、書類準備のハードルは決して低くないというのがリアルなところです。

<h2>結局どうすればいい?自作・市販・業者依頼の3パターン比較</h2>

イタチの箱罠・自作VS市販どっちが正解?

イタチ捕獲には「自作」「市販品購入」「業者依頼」の3つの選択肢があり、それぞれに明確なメリット・デメリットがあります。  

・自作:材料費約10,000円+制作3日/許可申請は自分で行う必要あり/構造的失敗リスクあり 

・市販品購入:費用7,000円〜10,000円/即日入手可能/許可申請は自分で行う必要あり/メーカー製で強度が担保されている 

・業者依頼:費用5万円〜30万円/許可申請の代行・侵入口封鎖・清掃まで一括対応/再発保証あり 

費用だけ見れば自作や市販品が安く感じるかもしれませんが、許可取得の手間や捕獲後の処分、再侵入対策まで考えると、トータルコストでは業者依頼が割安になるケースも多いんです。

自分で対応するハードルの高さがおわかりいただけるかと思います。

<h2>この記事のまとめ</h2>

それでは、この記事のまとめです。

イタチの箱罠は自作可能ですが、材料費約10,000円+制作3日というコストを考えると、7,000円〜10,000円で買える市販品の方が現実的な選択肢になります。

さらに、わな猟免許の取得または自治体への有害鳥獣捕獲許可申請が必須であり、無許可での捕獲は1年以下の懲役または100万円以下の罰金の対象となります。 

屋根裏に住み着いている本格的な被害については、許可申請の代行から侵入口の封鎖、清掃までを一括対応してくれる専門業者への依頼が、結果的に最も合理的な選択肢です。 

少しでも気になる症状があれば、まずは専門業者の無料調査を活用してみてください。 

どこに相談すればいいかわからないという場合は、ぜひ一度当協会までお問い合わせください。状況に応じた適切な対策と業者をご案内いたします。