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ネズミによる漏電被害を放置すると火災に?リスク・費用・駆除のポイントを専門家が解説

2026/2/21

  • 害獣駆除

  • ネズミ駆除

ネズミによる漏電被害を放置すると火災に?リスク・費用・駆除のポイントを専門家が解説

「最近、ブレーカーが何度も落ちる」
「天井裏からカリカリ、ガリガリという音が聞こえる」 

こんな症状に心当たりがある場合、ネズミが電気配線をかじったことによる漏電が起きている可能性もあるため注意が必要です。

ネズミによる漏電被害は放置するほど火災リスクが高まり、電気代の増加や感電事故にもつながりかねないんです。

本記事では、「ネズミが漏電を引き起こすメカニズム」をはじめ、「漏電を疑うべき5つの兆候」や「対策と駆除のポイント」まで、一戸建てのネズミ駆除に強い一般社団法人全国鳥獣害・衛生防除協会が解説していきます。

ネズミが漏電を引き起こすメカニズムとは?

まずはじめに皆さんに知っておいていただきたいのは、住宅などにネズミが侵入すると、電線がネズミにかじられることで、漏電や火災のリスクがあるということです。
ネズミは電気配線の被覆(絶縁体)をかじって銅線をむき出しにし、漏電やショートを引き起こします。これがネズミによる住宅などの電気系統被害の基本的なメカニズムです。

 「そもそも、なぜネズミは硬い配線までかじるのか?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

ネズミはげっ歯類に分類される動物で、前歯(切歯)が一生伸び続けるという特徴を持っています。伸び続ける前歯を適切な長さに保つため、硬いものをかじり続ける必要があるんです。

このような背景から、木材やプラスチックはもちろん、電気配線の被覆やアルミ素材まで手当たり次第にかじってしまいまうんです。 実際に、当協会でネズミ駆除の施工を行った住宅で、被害が進行しており、配線の劣化や損傷が進行しているケースも多く遭遇してきました。

配線の被覆がかじられると、以下のような連鎖で火災に至ります。

  • 被覆が損傷し、銅線がむき出しになる

  • むき出しの銅線同士が接触してショート(短絡)が発生する

  • ショートによる発熱やスパークで周囲のホコリや断熱材に引火する

  • 壁内や天井裏など人目につかない場所で火災が拡大する

実際に、飲食店ビルの分電盤にネズミが侵入してブレーカーの結線部分に接触し、ショートから出火した事例も報告されています。
そのほかにも、壁内の屋内配線をネズミがかじって短絡出火したケースや、冷蔵庫の底部にネズミが巣を作りサーミスタに尿がかかって絶縁不良を起こし発熱出火した事例など、ネズミが関与する火災のパターンは多岐にわたるんです。
出典:一般財団法人電気安全環境研究所(ISAD)「動物が原因で出火した火災事例」

シロアリが構造材を食い荒らして住宅の耐震性を低下させるのと同じように、ネズミもまた見えない場所で住宅の安全を脅かしているというわけなんです。

壁の中や天井裏で被害が静かに進行するため、気づいたときには取り返しのつかない状態になっていたというケースもあるんです。

ここまで読んで、「うちも天井裏から音がするし、早めに確認しておこう」と思った方は、一般社団法人全国鳥獣害・衛生防除協会にご相談ください。
当協会は、審査に通過した優良な駆除会社のみが加盟している団体であり、お住まいの地域に適したネズミ業者をご案内いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。

それではここから、ネズミによる漏電・火災被害がどれほど深刻なのかを具体的なデータで見ていきましょう。

ネズミによる漏電・火災被害はどれくらい深刻なのか?

「ネズミが配線をかじって火事になる」と聞いても、めったに起きない特殊なケースだと感じるかもしれません。ところが、実際の統計データを見ると、ネズミによる電気系統の被害は決して珍しいものではないことがわかります。

動物が原因の火災は毎年約20件

消防防災博物館の資料によると、東京消防庁管内では動物(ネズミ、ゴキブリ、ペット等)が関連した火災が毎年平均約20件発生しています。中でもネズミが電気配線をかじったことによる出火が多く報告されているんです。
 出典:消防防災博物館「動物が原因で出火した火災事例について」

「東京だけで毎年20件」という数字は、原因が特定されたケースに限られたものです。壁内で出火して原因不明とされた火災の中にも、ネズミが関与しているものが含まれている可能性は十分にあると考えると、ネズミ被害による漏電リスクや火災リスクは侮れないということを理解いただけるかと思います。

電気配線関連は主要な出火原因

総務省消防庁の統計では、「電灯電話等の配線」「配線器具」「電気機器」といった電気関連の出火原因は建物火災における主要な出火原因として報告されており、近年は増加傾向にあります。 
出典:総務省消防庁「消防統計(火災統計)」

電気火災の原因はさまざまですが、配線の損傷はその主要因の一つです。壁の中を走る配線がネズミにかじられ、気づかないうちに絶縁劣化やショートが進行するというのは、実は現場ではよく見られるパターンです。

都市部で深刻化するネズミ被害

東京都保健医療局の調査によると、都内のネズミに関する保健所への相談件数は多い年で年間2万件近くにのぼったこともあり、現在も高い水準で推移しています。
出典:東京都保健医療局「ねずみ・衛生害虫」

この数字が意味するのは、ネズミ被害は都市部において継続的に深刻な問題であるということです。飲食店の多い繁華街はもちろん、一般住宅地でもネズミの侵入は後を絶ちません。 

ネズミの被害は「気づいたときには相当進行していた」というケースが非常に多いのが現実です。 「うちは大丈夫だろうか…」と不安を感じた方もいらっしゃるのと思いますので、ネズミによる漏電を早期に発見するための5つの兆候をご紹介します。

ネズミによる漏電を疑うべき5つの兆候

漏電は初期段階で気づくことができれば、火災を未然に防げます。以下の5つの兆候が1つでも当てはまる場合は、ネズミによる配線被害を疑ってみてください。 

  1. ブレーカーが頻繁に落ちる → 漏電遮断器が異常な電流を検知しているサインです。特定の回路だけが落ちる場合、その系統の配線が損傷されている可能性が高いといえます。 

  2. 電気代が急に上がった → 漏電が起きると電気が正常なルートで流れず、無駄な電力消費が発生します。生活パターンが変わっていないのに電気代が目に見えて上がった場合は要注意。

  3. コンセントや金属部分に触れるとピリッとする → 漏電した電流が建物の金属部分に流れている危険な状態です。感電事故にもつながるため、すぐに電気工事業者に点検を依頼してください。

  4. 天井裏や壁の中から異音がする・焦げ臭いにおいがする → カリカリ、ガリガリという音はネズミがかじっている音なんです。焦げ臭いにおいは配線が発熱している非常に危険なサインですので、この場合は一刻も早く専門家に相談しましょう。 

  5. 天井裏や床下にネズミのフンや齧り跡がある → 黒い米粒大のフンや、かじられた配線の被覆片が散らばっていれば、ネズミが配線に被害を与えている証拠です。 

上記に1つでも当てはまる場合は、できるだけ早く専門業者に調査を依頼することをおすすめします。蜂の巣を自力で駆除しようとして刺されてしまうのと同様に、漏電が絡む問題は知識のない状態で対処しようとすると思わぬ事故につながるリスクがあります。 

ここまで読んで、「すぐに対策を始めたい」と思った方もいれば、「まず自分でできることはないだろうか」と考える方もいると思います。ここからは、ネズミによる漏電被害を防ぐための具体的な対策を解説していきます。

ネズミによる漏電被害を防ぐための対策

ネズミによる漏電被害を防ぐには、「ネズミを侵入させない環境づくり」と「電気設備の安全確認」の両面からアプローチすることが重要です。

ネズミの侵入経路を塞ぐ

ネズミは体が非常に柔らかく、クマネズミであれば約1.5cmの隙間、ドブネズミでも2〜3cm程度の隙間があれば侵入できてしまいます。以下の箇所を重点的にチェックしてみてください。

  • エアコンの配管まわりの隙間

  • 換気扇や通気口のカバーの破損

  • 排水管と壁の接合部

  • 基礎と外壁の間のひび割れ

  • 屋根と壁の接合部

金属たわしやパテで応急的に隙間を塞ぐ方法もありますが、ネズミは非常に強い顎の力を持っており、金属以外の素材はかじり抜いてしまうことがあります。確実な封鎖には、専門業者による施工が必要になります。

ホームセンターなどで売っているグッズで侵入口を塞いでも、実際はふさぎきれていなかったり、把握できていない侵入口がほかにも複数あった、みたいなケースが当協会が駆除にあたった現場でも度々ありました。

なぜ自力でのネズミ駆除はおすすめできないのか?

自力でのネズミ駆除は、壁内や天井裏の被害確認が困難であること、市販駆除剤だけでは再侵入を防げないことから、あまりすすめできません。 「ホームセンターで粘着シートや毒エサを買って自分でなんとかしよう」と考える方もいらっしゃるかもしれません。

費用を抑えたいという気持ちはよくわかりますが、漏電リスクが絡むネズミ被害では、自力対処にはいくつもの落とし穴があるんです。

壁内・天井裏の被害は目視で確認できない

ネズミが配線をかじっている現場は、壁の中や天井裏といった一般の方がアクセスしにくい場所にあります。プロの駆除業者はファイバースコープや赤外線カメラなどの専門機器を使って、目視では確認できない被害箇所まで特定します。 目に見える場所のネズミだけを退治しても、壁の裏で進行している配線被害は解決できないということを理解しておいてください。

市販の駆除グッズでは根本解決に至らない

粘着シートや毒エサで目の前のネズミを捕獲できたとしても、侵入経路が塞がれていなければ新たなネズミがすぐに入ってきます。「粘着シートを何枚も買い足す」→「数万円を費やしたが改善しない」→「結局プロに頼む」というパターンに陥る方が非常に多いのが現実なんです。

電気配線の復旧には国家資格が必要

電気工事士法により、屋内配線の工事は電気工事士の資格を持った者しか行うことができません。ネズミにかじられた配線を無資格で修繕しようとすると、感電事故やさらなる火災を引き起こす危険があります。 

プロであれば、ネズミの侵入経路の特定・封鎖、駆除、そして会社によっては電気配線の点検・修繕まで総合的に対応できます。再発防止の保証を設けている業者も多く、長期的な安心が得られるのが最大のメリットです。

ネズミ被害の漏電に関するよくある質問

Q. ネズミによる漏電で火災が起きた場合、火災保険は適用されますか? 
A. ネズミが原因の漏電による火災であっても、火災保険の補償対象になるケースが一般的です。ただし、ネズミの駆除費用や配線の修繕費用は保険適用外となることが多いため、詳しくはご加入の保険会社にご確認ください。 

Q. ネズミがいるかどうかを自分で確認する方法はありますか? 
A. 天井裏や床下に黒い米粒大のフン(ラットサイン)がないか確認してみてください。夜間に天井裏からカリカリ、トタトタという音が聞こえる場合はネズミが活動している可能性が高いです。壁のすき間付近に黒い擦れ跡(ネズミの体脂で付く汚れ)があるかどうかも手がかりになります。 

Q. ネズミ駆除の費用はどのくらいかかりますか? 
A. 一戸建て住宅の場合、ネズミ駆除の費用は平均約5万〜6万円程度が目安です。ただし、被害の範囲や建物の構造、侵入経路の数によって変動します。漏電被害がある場合は別途、電気工事の費用も必要になるため、まずは無料の現地調査で見積もりを取ることをおすすめします。

Q. 賃貸住宅でネズミ被害が出た場合、駆除費用は誰が負担しますか? 
A. 建物の構造に起因するネズミの侵入であれば、一般的には貸主(大家・管理会社)の負担となるケースが多いとされています。まずは管理会社に連絡し、被害状況を報告してください。対応が遅い場合は、自治体の保健所や消費者ホットライン(188)に相談するのも有効です。 

Q. ネズミの駆除に使う薬剤はペットや子どもに影響がありますか? 
A. プロの駆除業者が使用する薬剤は、人体やペットへの安全性に配慮されたものが主流です。殺鼠剤を使用する場合でも、ペットや小さなお子さんが触れない場所に設置するなどの安全対策が施されます。施工前に使用薬剤の成分と安全性について業者に確認しておきましょう。

まとめ

ここまで、ネズミ被害による漏電リスクや火災リスクといった、二次的な被害の内容や対策方法について解説してきました。

ネズミはげっ歯類特有の「かじる」習性で電気配線の被覆を損傷し、漏電やショートを引き起こします。前述したように、東京消防庁管内だけでも動物が関連した火災は毎年約20件発生しており、放置すれば住宅火災という取り返しのつかない事態につながりかねません。

ブレーカーが頻繁に落ちる、電気代が急に上がった、天井裏から異音がするといった兆候があれば、早急にネズミの侵入と漏電を疑ってみてください。早期に動くほど被害は小さく、費用も抑えられます。

少しでも気になる症状があれば、まずは専門業者に相談してみてください。

 一般社団法人全国鳥獣害・衛生防除協会は、全国の害虫・害獣駆除会社の技術向上に取り組んでおり、審査に通過した優良な駆除会社のみが加盟している団体です。

どの駆除会社に相談すればいいかわからないという場合は、ぜひ一度当協会までお問い合わせください。状況に応じた適切な対策と業者をご案内いたします。